TOULON 通信 VOL.6
ー名器の咆哮ー
SMALL BATCH

ネーミングは土地の物語が込められている。「パリ」は街の空気までデザインに落とし込んだ。

流行や話題の形状にも敏感なところも少量生産ならでは。「あのパターのオマージュだ」と気づく人はかなりのマニア。

美しさと機能性が両立。形状や重量配分を徹底的に検討し、安定した転がりとミスヒットへの強さも追及する。
次はどんな名前で何のネーミング?
トゥーロンのスモールバッチは、パター好きなゴルファーの心をくすぐる、少量生産だからこそ生まれる特別な1本を追及するシリーズ。
量産モデルとは違う発想から、個性的なデザインを形にし、土地や歴史に敬意を払いながら、その物語までヘッドに刻み込む。これが大きな魅力のひとつである。素材には最高級「904Lステンレス」を採用し、精密な削り出しで造形を追及。フェースミルにも強いこだわりを持ち、打音と打感まで細かく作り込んでいる。
もちろん見た目だけではない。形状や重量配分を徹底的に検討し、安定した転がりとミスヒットへの強さも追及する。この美しさと機能性を両立させることに、トゥーロンらしさがある。モデルごとに明確なテーマがあるのも特徴だ。過去のモデルを振り返ると「パインハースト」は名勝負への敬意を表現し、「パリ」は街の空気まデザインに落とし込んだ。「ヴァルハラ」は競馬文化、「ラホーヤ」は名器へのオマージュ、「テキサス」にも土地の物語が込められている。どれも単なる限定品ではなく、ひとつの作品として仕上げられているから、コレクター心を刺激する。
同時に、実際に使う楽しさも忘れていない。構えた瞬間の存在感、手にした瞬間の質感、ボールを打った瞬間の音と感触、そして転がりの確かさまで、すべてをひとつにまとめている。時間を惜しまない設計思想で、施策を重ね、細部まで磨き上げている。その積み重ねが完成度を高めている。モデルによって形も使用も異なるため、次は何が登場するのかという期待も膨らむ。一期一会の出会いも魅力だ。売切れればお同じものは手に入らない。それもスモールバッチの価値なのである。パターは単なる道具ではなく、ゴルファーにとっての相棒でもある。長く使いたくなる一本を目指し、所有する喜びまで含めて完成させる。そこにトゥーロンの哲学が息づいている。だからこそ特別な存在である。
今月のトゥーロン
WEBでも細かいスペックが選べる
本来、フィッティングを受けての購入となりそうな細かいスペックまでWEB上で選択できるのも「スモールバッチ」のすごいところ。自分のスペックがわかっている上級者にはありがたい。

トゥデイ 10月号掲載
